前回は、
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鳥飼オステオパシーで好酸球性中耳炎の治療してもらった体験談~part7~
オステオパシーでの体験談!今回で7回目を迎えることができた。毎回各内容が定まらないのだが、なんとかがんばって書いている。笑。今回は3回目以降の施術についての簡単なおさらいと、その対処してもらうわたしの”いま”の現状について記載した。MRSAそして好酸球性中耳炎。しかも難治性。とても煩わしい症状で、ストレスが
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から少し空いてしまったが、
今回は、これからオステオパシーを受ける人が結構聞くという【オステオパシーの施術後の好転反応】について書いていこうと思う。
例えば、抗ヒスタミン・抗アレルギー薬などは、かゆみや湿疹を改善させてくれる優秀な薬である一方、眠気が起こりやすいという【副反応】がある。
※第2世代は改善されたが、第1世代はまだまだ眠気が起こりやすいが、第1世代の方が良く効く。
まずオステオパシーとは?
まずオステオパシーとはから入ろう。
今までたくさん話してきたが、まずは簡単に復習してみよう。
- 1874年に、A.T.ステイル医師が考案・開発した新しい医療技術(手による直接的な療法)。
- アメリカ発症のこの新しい手技医療は、現在では世界に広く伝わっており、ヨーロッパを中心に展開している。
- また、WHO(世界保健機関)でもオステオパシーは薬や手術に頼らない代替療法として注目されている。
前に書いた記事で、
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MRSA/薬剤に耐性がついた黄色ブドウ球菌の詳細・症状・薬について
MRSA。抗生物質に対して耐性を持つよう進化したこの黄色ブドウ球菌は、現在世界でも多くの人の命を奪っている。日本でも近年増加傾向であり、さらに耐性がついてしまうと、もはや手が付けられなくなってしまうため、早急な対応が必要だ。今回は、筆者自身も発症しているMRSAとはどういう病気なのかを詳しく・分かりやすく解説してい
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薬剤耐性菌/MRSAについて執筆したことがあるが、
コロナウイルスよりも深刻な拡大スピードで、この抗生物質に対する耐性菌は増え続けている。
しかも、薬が新しく開発される度に、新たに耐性を獲得してくるため、かなり深刻な世界現象となっている。
そのため、オステオパシーのように、薬や身体を切ることなく、自身の治癒力を上げることで改善へ向かわせるような療法は、もはやこれからの時代では必須療法になってくると思う。
医師だった自分が、自分の子供たちを当時流行っていた髄膜炎により亡くしたことから、
当時の医療に対して疑問を持つことから始まったオステオパシー。
薬では治せないものはどうしたらいいのか、
手術はまだまだ医療の進歩が不十分、
どうしたらよいのだろうか、
同じように苦しむ子供やその家族を救う手立てはないのだろうか、
誰かが、いつか、薬を開発してくれるまで、何年も何年も待たないといけないのだろうか、
いま目の前で苦しんでいる子供や人が亡くなるのは、歴史的に見て仕方なかったという結果になってしまうのか、
そんな絶望の先に見つけたのが、【オステオパシー】という手技医療という領域だ。
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オステオパシーの施術とは
オステオパシーの医療とは
オステオパシーでは薬や手術などを用いずに、”自然治癒力の向上”により、自己再生能力を上げるのが目的だ。
その一番の重要な箇所が、【血液】である。
【この血液の循環こそが、自己治癒力向上のカギとなる。】
と気付いたA.T.ステイル医師は、血液循環を良好にさせることを中心としたオステオパシーの技術を築き上げていった。
オステオパシーの4つの柱
4つの重大な柱
オステオパシーでは、大切な4つの指針があり、
身体は一つのユニットであるというホリスティックな考え
身体のあらゆる部位は繋がっている。
各器官はそれぞれ密接に緻密に関係し、互いに影響しあっている。
それゆえ、炎症や痛みのある部位ではなく、別の箇所に問題があると考えることが重要になる。
身体は自己調整・自己治癒・健康維持能力をもつ
人の身体はとても緻密でありながら、自分で自己再生・治癒・代謝・調整の力を持っていて、それを最大限に生かすことが重要である。
構造と機能の相互関係
骨や筋肉に炎症があるから臓器にまで影響を及ぼしている⇔臓器に影響があるために、周辺の筋肉や骨に影響が出る。という、見える部分と見ない部分の相互関係が成り立っていて、その乱れにより不調をもたらすという概念の視野の拡大。
動脈血は非常に重要である。
A.T.ステイル曰く、
”「身体を治しているのは血液である。血液の中には出血を止めたり、外部から入った毒素を死滅させたり、身体を補修したり、余分に出来た繊維を溶かす物質も含まれている。この血液を身体中にくまなく巡らせるようにし、身体が自分を治すように仕向ける事をするのがオステオパシーの仕事である。」”
とあるように、
この血液や体液などの循環の具合がカギになる。
となっている。
例えば、頭痛がした時に、痛いのは頭の中だが、
その頭の痛みを引き起こしているのは、頭蓋骨内の異常とは限らない。という考えだ。
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頭痛の原因がもしかしたら仙骨(股関節)にある場合もあるし、臓器の異常又は位置が悪いなども考えられる。
身体は数え切れないほどの様々な細胞の集合体であり、
それぞれが役割をもち、身体という”大きな存在”を今日も動かしている。
オステオパシーの好転反応とは
どんな反応があるのだろうか
好転反応とは、東洋医学では【瞑眩(めいげん)反応】とも言い、
症状が良くなる時に、一時的に不調になる現象のことだ。
体内の血液やリンパ管などの体液の循環が改善されることで、滞っていた老廃物などが流れ出すことで、一時的に身体へ刺激物として反応を示す。
好転反応の代表例を見てみよう。
好転反応をピック!
- だるさ
- 頭痛
- 下痢
- 眠気
- ほてりや熱っぽい
- 関節の痛み
- 便秘
- めまい
- かゆみ
- 筋肉痛
- 鼻水が良く出る
- のどが渇く
などがよく言われる症状だ。
ちなみにわたしは、
- 下痢
- めまい
- 眠気
が特に出ていた。
こういう時はまず無理をしない方が良いと言われ、
少し休む、水を良く飲む(いつもより+1Lほど)、無理な運動を控えて、軽い運動にするなど、
デトックスを促す程度に収めることが大事だ。
※すでにオステオパシーによってデトックス効果が出ているので、症状が収まる当日~2日(1~3日)は無理をしないことが大事だ。
好転反応からの回復を経て
回復の兆しとしての好転反応にはどんなのがあるのか。
好転反応にはいくつかのステップがあり、それを経てだんだんと良くなっていく傾向がある。
- 筋肉などの弛緩反応
- 身体の過敏反応
- デトックス反応
- 回復の兆し反応
だいたいこんな感じだ。
この段階の中で、先に述べた症状が段階的に表れるというイメージで良いと思う。
筋肉や臓器などの弛緩反応では、
・なかなかの倦怠感や熱っぽさ
と、身体の循環のめぐりが良くなることで起こる典型的な症状の始まりだ。
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そして次に身体の過敏反応としては、
・かゆみや発汗などの第2次症状の登場。
ここでもまだまだ無理はしないようにした方が良い。
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次に、デトックス期間では、
・吹き出物やにきび、下痢やたまに嘔吐、尿の色が濃くなる(一時的。痛み無し。)
体内の老廃物をどんどん出そうと、身体は排泄を促すため、我慢しないで出してしまおう。
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そして最後に回復反応。
・かるいだるさ、かるい腹痛や空腹感、下痢の改善など、
ここまで大体1~3日間ほどで目まぐるしくい過ぎていくが、人によってはあまり症状が出なかったり、逆にすごく強く出る人もいるため、
オステオパシーの施術を受けてからは最低でも2日間は様子見で、いつもよりは安静さを意識して、お水などをよく飲むようにしよう。
わたしの好転反応はどうだったのか。
私自身は、最初の施術で坐骨神経痛の治療を受けた後に、
- 下痢
- めまい
- 眠気
などが良くあった。
坐骨神経痛の治療の後は先生には、”今日の夜と明日の朝は、好転反応で痛みが増す場合がある”と言われたので、
確かに治療した日の夜と次の日は夕方ぐらいまでは痛かった。
これはそもそも間違ってはいない。炎症~修復過程では至極当たり前の身体の反応だからだ。
炎症とは
そもそも炎症とは、痛みがある状態を指すことがおおいのだが、
もう少し詳しく話すと、”からだに何かしらのダメージが発生したときに現れる、身体的防御反応”になる。
だからこそ、
炎症というのは、確かに痛みや熱感、出血や腫れなどを時に使用される言葉ではあるが、
実際は、”身体が治ろうとするその過程”の状態が正しい認識である。
炎症過程をスムーズにさせることが大事
炎症とは、生体が侵襲に満ち溢れた環境の中で、生き抜いていくために長い時間をかけて獲得してきた防御手段であり、遺伝子によってよく統御された反応形式である。
急性炎症がやや長引くと、さらに免疫反応が加わり、防御反応はさらに強くなる。
この免疫というのは侵襲に対する防御反応としては非常に高度で、生物の中でも脊椎動物で初めて出現する。
その炎症(治癒過程)の邪魔になるものが、
- 科学的刺激
- 物理的刺激
- アレルギー
- 病原菌の感染
である。
それは、
・不要な抗生物質の過剰投与であったり、
・傷の箇所の保護の怠りであったり、
・過剰な消毒であったり、
・化学繊維であったり、
・カビやウイルス、ほこりや不潔なものであったり、
様々な要因が、あなたの治癒を遅らせようとする原因になりうるのだ。
傷の治癒
最近になって、傷は消毒して乾燥させた治すという過程から、
傷は水洗いぐらいで、消毒もあまりせずに、保湿させた方が治りが早く、またきれいに治る。
というのが、いまや常識となっている。
そして炎症がずっと続いてしまうことで、細胞やDNAへのダメージが積みあがっていき、
慢性疾患やガンなどに移行することも十分考えられる。
炎症について詳しい説明はここでは割愛するが(どこかで記事にする)、
炎症の治癒過程の邪魔をしないこと、そしてその治癒の促進をするためにすることはなにか。
例えばそれは、栄養摂取であったり、リラックスすることで自律神経を鎮めることであったり、十分な睡眠であったり。
自己再生力、自己治癒力を上げるために出来ることを、いち早くすることで、回復が早まり、いつもの生活に早期復帰が可能になるのだ。
そしてその、最たるものがオステオパシーだと信じて疑わない。
好転反応から治癒へ
早期回復へ
坐骨神経痛の治療では、とにかく当日と次の日は痛みがある場所にいつもよりすこしだけ強めの痛みがあった。
だが、それは先に説明した【炎症の修復の過程】に他ならない。
次の日のお昼ぐらいまでは痛みがあったのだが、夕方になるにつれて、いつの間にか、
というか自分でも忘れているほど自然な流れで、痛みが嘘のように無くなっていった。
人は痛みがあると、必ず痛みが出ないようにする”代償動作”という行動をとる。
これは簡単に言えば、右手が痛いなら左手を使う、お腹が痛いなら丸まるなどといった、自然な防御動作のことであるが、
代償動作をいつの間にか取らない自分に少し、焦りを覚えるほどびっくりしたからだ。
なぜなら、かばう動きや姿勢を取らないと、強烈な痛みと痺れが襲ってきていたからだ。
好転反応まとめ
- 治癒過程で発生する老廃物などのデトックス効果による下痢や鼻水、痰など
- 外傷の場合は、その個所の痛みが当日~次の日(24~時間ほど)
- 眠気(自律神経の調整により副交感神経の抑制でリラックス状態になるため)
となっているので、ぜひ参考にしていただきたい。
参考サイト: