前回、
色々説明していたら、長くなってしまったので、こっちを後半として分けた。
前回は、
- 膝の解剖学的説明
- 膝に関わる靱帯や筋肉や構造
- 有名な膝のケガや傷害
をメインに執筆した。
今回は主に、自身の膝の状態とそれに対する治療、そしてその後の状態などを書けたらと思う。
膝の急な痛み
膝が痛むと動けなくなる
膝が痛むと、歩くのも困難になり、また、座るのも、立ち上がることすら難しくなるため、
生活の質(QOL)が著しく下がってしまう。
痛みが収まるのはほぼ無く、体重が常に掛かっている膝には、常にストレスが乗っかっているため、自然に治るのは、基本的には難しい。
そのため、膝の痛みは、なんかおかしいと思ったら早急な対処・治療が必須になってくる。
膝の痛み~初日~
今回わたしは、
いつも通りのトレーニングをしていて、そこまで変わらない日常を送っていたのだが、
ある日、息子を迎えに幼稚園まで自転車で走っていた。
迎えに行き、家に帰ってきてから急に膝の上の方の外側の痛みが出たのだ。
歩く分には大丈夫。
深くしゃがまなければ痛みは無い。
だが、深くしゃがんだりする動作、膝を結構屈曲すると、ピキっという感じの痛みが走る。
なので初めはひねったかな?ぐらいで、ロキソニンテープを貼って様子を見ていた。
膝の痛み~2日目~
次の日も朝起きても痛みはすでに無かった。
深くしゃがんでも痛みが出なかったので、回復したのだと思っていつも通りの生活に戻る。
そして仕事を途中で切り上げ、
息子の幼稚園のお迎えに、自転車で行き、帰宅したときにまた痛みが出てきた。
自転車が悪いのか???
膝を深く曲げて力を入れる動作がいけないのか???
だがこの日は夜にトレーニングの予定があったので、メニューを変更して上半身のみにしてやった。
膝の痛み~3日目~
朝には痛みはなくなり、軽く屈伸する程度であれば痛みはほとんどなかったし、
雨だったので車でのお迎えで、一日通して痛みを感じない日になった。
おろ?
雨の日や曇りの日は膝が痛むっていうけどそれだったのかな?
この日はスクワットが控えていたので、恐る恐るアップから始めてみた。
そうしてやっていると、やっぱり、痛みが出てきてしまった。
なので、この日はスクワットを早々に切り上げ、前腕と握力のトレーニングだけに絞ってやった。
だがこの日はいつもと違ったのだ。
いつもなら30分ぐらいで痛みが引き始めるのに、全く引いていかない。
屈伸しても、アイソメトリクスで力を入れても痛みが引かない。
そうしてるうちに、ようやくここで膝の異変が、わたしが思っているよりももしかしたら重症かもしれないと理解した。
そうそうにいつもお世話になっている凄腕のオステオパシーの先生の医院に連絡をし、2日後になんとか予約を取ってもらい、
痛み止めとロキソニンテープを貼って(どちらもあまり効かなかった)、次の日は一日安静に過ごしていた。
膝の治療をしにオステオパシーを受けに
当日の朝もやはり痛みが朝から続いていた。
医院に到着し、まずはカウンセリング。
- 痛みが出始めた時期。
- 痛みの箇所と具合
- どういう動きで痛みが出るのかの確認
などなど問診をしていきながら、いざ施術開始。
先生と施術中も時折話しながら、痛くなった原因を探っていく中で、
先生:そういえば、痛みが出始めたこの日より前に、なにか強く腹圧を掛けることってありましたか?
わたし:トレーニングの体幹トレーニングで、いつもより高い強度でトレーニングしました。
先生:さっき立位で見た時に、腎臓の位置が少しずれていた(下にさがっていた)ので、もしかしたらその時に、強い腹圧が掛かったのが、今回の膝の痛みの原因だと思います。
わたし:???
先生:腎臓と大腿部の筋肉は関連性があって、おそらく今回の膝の痛みは、腹圧を掛け過ぎたことによる、腎臓の位置のズレによるものが原因だと思われます。これは、腹圧がものすごく掛かるような出産のような時にも起こることもあります。
まだまだ勉強不足のわたしには、全部は理解が追い付かなかったが、でも確かにそう言われると、
あの日、デッドリフトを高重量でやった後に、体幹トレーニングとしてお気に入りの゛バーベルサイドベント゛を高回数でやっていた。
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ウエイトリフティング界の中重量級最強、中国の81キロ級のレジェンドである呂小軍。
確かにその日のトレーニングアプリでメニューを見返すと、かなり腹圧がいつもより掛かる状態にはなっていたのかもしれない。
しかもこの日はいつもより多めに、重たくやっていたので、後で腰痛めるかな~なんておもっていたら、まさかの膝!!!!
そして頭蓋オステオパシーやってもらいながら、腎臓の位置を調整してもらうことで、圧を取り除いてもらい、
それにより滞ってい頭蓋骨への循環も同時に調整。
そして一緒に、口内炎の施術もしてもらい、(こっちは食道と胃の位置が上がっていたので、正常位置へと調整)してもらい終了。
ちなみに、施術を受けた日の夜は、身体が治そうと自己治癒力が上がるため、デトックス効果による下痢、鼻水、身体の火照りや眠気などがあり、
外傷の場合は施術箇所の痛みがあるので、2~3日は安静にしておく。
オステオパシーを受けた後の膝の様子
その後の経過はどうなったのか。・
オステオパシー施術後1日目(次の日)
まずは次の日。
前日オステオパシーの治療を受けた日の夜は、やはり痛む。
正直に言えば、まあまあ痛む笑。
わたしはそれを理解しているから、自己治癒力が向上している証拠だと分かるが、これオステオパシー初めて受けた人からしたら、もしかしたら最初はびっくりするかもしれない。
全然痛みが治ってないやんっ!!!て。
そんな心配も杞憂に終わるのは、もうすぐだと気が付くまでには、一度寝てもらうのが一番良いのかもしてない。
事実わたし自身も、施術後の次の日の朝には、痛みが嘘のように無くなっていた。
それに気が付いた、いや、気が付かされたのは、痛みがあったのを忘れていつも通りの生活を送っていて、
「あれ?そういえば、しゃがんでも痛みが無いんだけど」という感じだった。(本当に)
これは僕の実際に受けてきた体験だが、違う症状で先生のところでオステオパシーを受けるごとに、
普段の生活の中での、なにかちょっとしたケガや痛みなどの症状の回復力が上がっている気がする。
ー
これは次回行った時に聞いてみよう。
わたしの中の身体の不調を整える力自体が、オステオパシー受けることで、少しずつ向上しているのか。
オステオパシー施術後2日目
2日目。
一昨日まで膝が痛くて、しゃがめない・自転車をこいで幼稚園に迎えに行けない、いったん座ったら、何かに掴まないと立てないという状態が、
もはや遠い過去の記憶のように感じるほど、痛みが無くなっていた。
だがここで調子に乗ってしまう。
スクワットをしに行ってしまったのだ!!!笑(先生ごめんなさい)
痛みは・・・さすがに出た。笑
だがびっくりしたのは、施術前ほど痛みが出なかったことと、スクワットをやり終えた後の痛みの引き方が早かったことだ。
腎臓の位置を調整してもらい、頭蓋骨並びに全身の体循環を整えてもらい、痛みは無くなっても、まだ身体は治している途中なのだ。
それでもびっくりしたのは、大抵はそこで痛みがぶり返してしまい、再度施術をしに行かなければならないのが、一般的な接骨院。
だがここは、日本でも指折りの技術を持つオステオパシーの先生の医院。
それでもなお、次の日の朝には、ふりだしに戻るのではなく、さらに症状が良くなっていた。
(膝の不安定感や屈伸した時の変な音、そして曲げる恐怖など)も3日目になると完全に無くなっていた。
うーん。
ダンブルドア先生なみにすごいという表現しか思いつかない。(分からない人ごめんさない笑)
オステオパシー施術後3、4日目
3日目は上半身のトレーニングだったので、問題ない。
いつも通りトレーニングは行ってきた。
痛みも不快感も無くなり、痛くなった前の状態とほぼ同じようになっている。
ここまでくるともはや、あれほど痛みがあったのが、ちょっと風邪引いたぐらいのレベルになっていた。
事実、膝に痛みが出た時点で、基本は接骨院や整形外科などで治療や薬などの処方を受け、長期の治療期間が必要になるのが、普通だ。
それが、【一般的】であり、膝を悪くしたことがある人からしたら、長期治療や痛み止めの処方、又はリハビリなどが【普通】なはずだ。
だがわたしは、
坐骨神経痛の辛い痛みの時から、そういうリハビリや長期治療、痛み止めなどとは無縁になっている。
わたしの中では、オステオパシー院で治療を受けることが【普通】であり、そして一般的には治療が難しい症例も、
早期回復するのが【普通】となっていた。
坐骨神経痛のオステオパシーでの治療の体験談はこちらもどうぞ。
4日目にはデッドリフトを含む、前回ケガの原因にもなった体幹トレーニングにも再挑戦した。
デッドリフトは問題なく行えたし、体幹トレーニングも今まで通り行えていた。
そしてトレーニング後の不安定感や痛みもまったく無かった。
膝が曲げられない痛みが出てから、約3日間で、痛みが出る前の【いつも通り】の生活と筋トレの日々に戻れていた。
追記:
先日先生に上の質問(オステオパシー受けていると普段の自己治癒力も向上するのか?)に対して、
体の回復力が上がっているのに気が付いて頂けましたね。
実はいつも頭蓋に触っているのは、サザーランド晩年10年間の研究によるバイオダイナミクス(私はフルイドオステオパシーと呼んでいますが)という治療で、
過去に受けた外傷エネルギーが悪さしない様に適応する為に治癒エネルギーを消費して体内に留めているのですが、
外傷エネルギーが放出されれば、消費していた治癒エネルギーを利用できる為、回復力が上がってきます。
ー
私が思うオステオパシーの本当の理由は、「壊しても自然に治せる身体」治療そのものを必要としない人を作る事と考えています。
本質をわかって頂いて、本当に嬉しいです。
との回答をいただけた。
※サザーランド医師は、オステオパシー創設者のA.T.ステイル医師の直弟子であり、スティル医師のオステオパシーを長年の研究により更に昇華させた人物。
わたしが実感しているこの【感覚】は間違ってはいなかったのだ。
そして先生は、
【壊しても自然に自分で治せる身体を目指しており、治療そのものを必要としない人を作る事と考えています。】
と話している。
オステオパシーとは本来、不調をきたした身体を治すために作られたのではなく、
普段の、いつも通りの健康な時の生活を送っている、その状態を維持するために在るのだと思う。